Design and Works


段原南の家




長期に渡る再開発事業の完了と共に新たな街並みが形成される段原地区の一角に、ともすれば”昔の面影”を彷彿させる佇まいの住まいが完成しました。
賑わいのあるメインストリートに程近く戸建て住宅、マンションが立ち並ぶ閑静な住宅地に木造平屋建(一部2階建)の住宅主屋とRC造の倉庫の2棟が”現代和モダン”の趣を携えて静かに佇みます。

墨色の勾配屋根と軒裏に桧板を張った奥行の深い軒庇は数寄屋をイメージし、深みのある外壁塗り壁と木製建具とが相まって和モダンを呈します。
一方、コンクリート打放し壁の無機質な素材感との絡みに”現代和モダン”を表現しました。

住まう人のプライバシーへの配慮も兼ねて取付く板塀とそこから垣間見える天空に向かって伸びるシマトネリコの緑、屋上に敷詰めた芝生の緑が周囲に潤いを与え、街行く人々に安らぎを提供します。
この建物が、周辺環境にとって良好な景観形成の一助になる事を心より祈ります。


建物名称:段原南の家
建築場所:広島市南区段原南1丁目地内
用途地域:第2種住居地域・準防火地域
敷地面積:238.10 m²(72.02坪)
建物用途:専用住宅+倉庫駐車場
構造規模:(住宅棟)木造平屋建て(一部2階建て)
     (倉庫駐車場棟)RC壁式構造平屋建て
建築面積:161.48 m²(48.84坪)
床面積 :(住宅棟)1階:93.43 m²
          2階:24.42 m²
          合計:117.85 m²(35.64坪)
     (倉庫駐車場棟)1階:60.01 m²(18.15坪)
延床面積:177.86 m²(53.80坪)

工事種別:新築工事
設計期間:2018年(平成31年)8月~2019年(令和1年)4月
工事期間:2019年(令和1年)5月~2020年(令和2年)2月
設計監理:(有)山上聖司建築設計室 担当:山上、小岩(元所員)
施  工:キリン木材(株) 担当:本田、木本
植栽監修:狩下造園デザイン 担当:狩下
写真撮影:スタジオ・イルカ 担当:野村


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