Design and Works


下関のコートハウス




由緒ある城下町 山口県下関市長府の町に、ゆったりと時の流れる風情の一端を担うコートハウスが完成しました。
30代半ばのご夫婦と男のお子様2人(将来的に3人予定)の落ち着いた佇まいの住宅です。


閉鎖的にしつらえたコンクリート打放しのファサードウォール越しにアプローチへと進みます。
そこでは、光村勉氏作のデザインされた鍛鉄の門扉が迎えてくれます。
天井一杯のヒバ材で作られた重厚な玄関ドアを開けると、天窓からの柔らかな陽光が降り注ぐ室内へと導かれます。


広めの廊下を進むと木製建具の引込戸にによる大開口を備えるリビングルームに入ります。天井一杯迄の特注の木製建具越しに
室内のヒノキの天井が深い軒に繋がります。 この深い軒が木製建具の劣化を防ぎ、夏の不愉快な直射日光の調整を担います。
外部に広がるセランガンバツのウッドデッキと共に、セカンドリビングとしての空間の一体化を醸し出し、芝生張りのライトコートを臨みます。


デザインされた階段を上がりプライベート空間へ。階段踊り場から使うロフトスペース、立体的に構成された子供スペース。
書斎を併設した寝室に広めのクローゼット、そしてたっぷりの収納スペースを備えます。


明るく風の通り抜けるこの住宅が、長府の町の風景に溶け込み、時とともに古美る建物になりますように期待します。


下関・長府の町に私の心に残る住宅が完成しました!!


名称:下関のコートハウス
場所:山口県下関市長府南之町
構造・規模:木造一部鉄筋コンクリート 地上2階建て
敷地面積:424.56m²(128.42坪)
延床面積:183.47m²(55.50坪)
設計期間:平成25年3月~平成26年3月
施工期間:平成26年4月~平成26年12月
竣工:平成26年12月20日
施工:時盛建設株式会社
撮影:スタジオ・イルカ(野村 和慎)

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